びわ湖バレイにいこー❗️ ~ゴンドラに乗って楽ちんハイク~(#t)

ハイキング



びわ湖バレイに行ってきました。
もう何年ぶり(?)冬になんどか訪れたが、どういうところだったのかまったく思い出せない。

2021年に“SNS映え間違いない!”っぽくリニューアルオープン。
「これは行かなアカン!」っということで行ってきました。
(それにしても、琵琶湖湖岸観光ビジネスはうまくやっていると感じる)

まずはどこにあるの?から。

住所:滋賀県大津市木戸1547-1(地図はロープウェイのりばを記しています) 




琵琶湖の西側に位置します(Google Earth)




夏Version _山上map                ※出典:びわ湖バレイ公式サイト




冬Version_山上map                  ※出典:びわ湖バレイ公式サイト

雪がない季節は、
ジップラインで叫んでみたり、スカイウォーカーでハラハラ・ドキドキ体験、ホッと一息つきたい時には、びわ湖テラスでのんびりと。
サマーランドには小さなお子様も一日愉しめる施設が満載。
もちろん雪のある季節には、スキーにスノーボード!
ほんと!四季を通じて一年中、“山”を愉しめます。
また、一気にロープウェイで上がるのも良し、麓から登山道を登っていくのも良し(登り約3~4時間)

●雲が出てきた!展望が心配。。。

●営業時間:
 〈夏時間〉
 4月~10月/9:00~17:00
 11月/9:30~16:30
●乗車時間:5分
●料金:3,500円(大人)





愉しい施設ってこと伝わりましたかね???
すみません、まったく施設の紹介になっていませんね。。。
おっちゃんになると視点がズレてきます(笑)
詳細は、びわ湖バレイ公式サイトをご覧ください(↓)

びわ湖バレイ スキー場/びわ湖テラス



ここで本題。
ちょっとびわ湖バレイの歴史にふれてみたいと思います。
なぜか?!
それは、当時「カーレータ」という乗り物が存在していたことを知ってしまう。
カーレータとは???
簡単に云うと「カーレータはカー(車)とエスカレーターを合わせた造語、山の斜面をベルトコンベアを使って人を運ぶ登山用交通機関である」
現存するのは世界で須磨浦山上遊園にあるカーレータのみ(是非とも乗ってみたい)
※本中ではすべて「カーレータ」と表記しております。

須磨浦山上遊園のカーレータ 
※出典:ヴィッセル神戸公式サイト


1965年フジサンケイグループにより “サンケイバレイ” が開業。
1968年名鉄グループが買収、“びわ湖バレイ” に改称。

〈左〉
「春は残雪をふんでハイキング、夏は登山にキャンプ、秋は紅葉、冬はスキーと温泉、そして種々の娯楽施設等々、四季を楽しめるという構想から生まれてのがサンケイバレイ」
〈右〉
テラスの様子。

※出典:観光カラーガイドシリーズ(1967年)


〈左〉
これがまさにカーレータ!!!
素晴らしい建造物!
なんと全長は2.0km、圧巻!!
〈右〉
大人のすべり台マッハウェー(全長170m)
右の切れ落ちた崖がコワ~。

※出典:観光カラーガイドシリーズ(1967年)

動く登山路とも、比良の新幹線とも呼ばれていたカーレータ。
※新幹線ひかり号を思わせる赤と白のツートンカラー。
全世界七カ国に特許を持ち、欧米の技術者を驚嘆させたとも云われている。
このカーレータ、云うならば循環式のベルトコンベアに二人乗りのロマンスシートを取り付けたもの。
山麓駅(標高300m)~山頂駅(標高1,100m)標高差800m、長さ2kmの距離をベルトコンベアが上り下りする仕組みとなっている。このベルトコンベアの載ったチェアは、水平・縦の二つのローラーの動きで、常に水平に保つことができる特殊構造になっている。スピードは、乗降が容易なように30m/min(現在のエスカレーター程度のスピード)
片道約20分ほどで移動が可能となり、チェアの数は1,000台でフル稼働すれば、1時間に約3,000人を輸送することが可能となっていた。
(リフトの概念がなかったのか?いや、そんなことはないはず。この運分方法を採用した当時の方々に称賛!)

日本の技術は素晴らしい!
※出典:修学旅行(1967年)

横浜ゴムのコンベアベルトが使われていました。
※出典:ゴムニュース(横浜ゴム㈱)


※出典: 国土地理院

●ここにも「カーレータ山頂駅」と記載があります(全容は現在とそんな変わりはないのか)

〈左〉
週間サンケイ13(1964年)でのサンケイバレイの特集。
「サンケイバレイホーライスキー場」となっている(カタカナがGood)
〈右〉
ナイターの様子。
ライトアップされ、幻想的である。
(カーレータが銀河鉄道999のようだ笑)


[参考に当時の料金帯]
 ●サンケイバレイロッジ宿泊費
  広間(和室): 800円/人
  個室(8人部屋): 1,000円/人
 
 ●カーレータ料金
  大人: 450円(往復)

 ●駐車場料金
  乗用車: 200円(1回)

 ●リフト料金
  1号リフト: 60円(1回)
  2号リフト: 30円(1回)


60年前、現在と一桁違うといった感じでしょうか。
そう考えると、リフト代がちょっと割高なのか?(1日券・半日券の概念がなかったのか)
小銭を持ちながらのスキーはやはり不便と感じる。

これまでのスキー場は、欧州のスキー場にならったものが多かったが、サンケイバレイは、アメリカのスコーバレイの良い面を取り入れてつくられたと記してある。当時のサンケイバレイ土橋常務は、
「自宅からスキー用具を持って出たら、スキー場頂上まで歩かなくてもよいのです。子どもや女性には本当によいスキー場です。また、すべるのに前面に障害がないのが特色です」と。
 


乗り心地の悪い(笑)カーレーターから、ゴンドラに改新されましたが、
夏も冬も愉しめる琵琶湖の楽園「びわ湖バレイ」は健在!
1,000m級の山を登山道具なしに気軽に愉しめるこの施設は、今でも進化し続けている。









【出典】
・Google Map
・Google Earth
・「びわ湖バレイ」公式サイト
・「ヴィッセル神戸」公式サイト
・「観光カラーガイドシリーズ」(1967年)
・「修学旅行」(1967年)
・「ゴムニュース」横浜ゴム㈱
・「国土地理院」