2026年梅雨入り。
イヤな季節がやってきました。傘を差すのがイヤ、濡れるのがイヤ、山に行けないのがイヤの3イヤのシーズン到来です。そんな中、梅雨の晴れ間に訪れた曽爾高原。秋のススキノで有名なこの高原、青々とした新緑の季節もまた違った感動を与えてくれます。周回する1時間半のハイキングコースで軽く汗をかいてきました。
10時ごろ駐車場に到着。十分に停めれるスペースは残っており、秋のススキノシーズンでの混み合いとは違う。終点の駐車場に停めたのだが、手前に新設されている駐車場が数スペースできている。高原までかなりの距離がある場所にもあり、登り下りが大変である。
高原内の人は思っていた以上に多いと感じるほどである。家族連れ、カップル、軽装の方もいれば、しっかりと登山しますって方も見受けられる。ちょうど小学生が高原内でオリエンテーリングをしており、地図を片手にグループで探検(?)をしている。これって結構楽しかったのを思い出す。探検?冒険?しているみたいでワクワクしながらポイントを探していたな~。
曽爾高原、ちょっと歪なオモシロイ地形をしているのに気付く。Google Earthで見るとその歪な地形がよく分かる。
曽爾高原の歴史
- 約1500万年前
- 数万年前~
1万年前巨大な「地すべり」の発生氷河期の終わり頃、現在の亀山(曽爾高原の東側にそびえる山)の斜面で大規模な地すべりが発生しました。滑り落ちた大量の土砂が山麓に積み重なってストッパーのようになり、ハンモック状の巨大な「窪地」が生まれました。
- 地すべり以降お亀池と湿原の誕生
地すべりでできた窪地に、亀山からの伏流水(地下水)や雨水が溜まるようになり、お亀池と周辺の湿地が形成されました。お亀池はその丸い形から火山の火口跡と誤解されがちですが、実はこの「地すべりによる窪地」だったのです。
- 約1000年前~
現在「山焼き」による草原の維持本来なら年月とともに木が生えて「森」に戻ってしまいますが、かつての人々は屋根の材料(茅)や牛馬の飼料としてススキを必要としました。そこで、木が育つのを防いで良質なススキを育てるために山焼きが始まりました。
「緑の草原」は、完全な手付かずの自然ではなく、人々の手で守られてきた二次自然(半自然草原)です。
もし放置すれば、数十年で木が生い茂り、湿原も乾燥して森に戻ってしまいます。かつては生活の糧を得るためでしたが、現在ではこの見晴らしの良い景観と希少な湿原の生態系を守るために、地元の方々やボランティアの協力によって毎年春に火が入れられています。
お亀池の「湧水」と貴重な湿原生態系
湧水が流れ込み池
亀山(後ろの山)に降った雨が地中深くを通り、長い時間をかけてお亀池の窪地に湧き出してきた伏流水です。
お亀池には流れ込む川がなく、この伏流水と雨水だけで維持されています。台風の後に満水になっていたのは、地下の保水量が一気に増え、地表に勢いよく湧き出していたためです。地すべりが作った巨大な「水瓶」のシステムを、まさに目の前で観察されていたことになります。
お亀池の湿原は、栄養分が少なく強い酸性という特殊な環境のため、一般的な雑草が侵入しにくく、特有の湿生植物の宝庫となっています。
●サギスゲ(鷺菅)
お亀池を代表する希少植物です。もともとは寒冷地に生息する植物で、氷河期(約1万2000年前)からこの窪地で生き延びてきたレリック(遺存)植物です。初夏(6月頃)になると、サギの羽のような真っ白な綿毛の穂をつけます。
●マアザミ・サワヒヨドリ・サワギキョウ
湿地を好む植物たちで、夏から秋にかけて紫やピンクの可憐な花を咲かせます。ススキの緑の絨毯の中に、鮮やかな色を添えてくれます。
●ミズゴケ類
湿原の環境そのものを形作る最重要プレイヤーです。スポンジのように大量の水を蓄え、後述する「泥炭」の主な材料となります。池の中央部には植物の根が絡み合って水面に浮かぶ「浮島」があり、人が立ち入れないため、これらの植物にとっての安全なサンクチュアリ(聖域)になっています。

遊歩道に湧く伏流水。
前日の大雨の影響もあり、フツフツと湧き出ている。その影響で遊歩道は冠水し通行不能となっている。
泥炭とは、その名の通り「泥状の炭(未分解の植物の死骸)」です。お亀池のぶ厚い泥炭層は、次のようなプロセスで約1万2000年という途方もない時間をかけて形成されました。
すり鉢状の「閉ざされた水瓶」
地すべりによってできた窪地には、川の流れ込みも流れ出しもありません。雨水と伏流水だけで満たされた池の水は、栄養分が極端に少ない「貧栄養」状態になります。
分解を阻む「酸欠」と「強酸性」
常に水で満たされた底の方は、酸素が届かない「嫌気性(けんきせい)」の環境になります。さらにミズゴケなどの影響で水が強い酸性になるため、死んだ植物を土に還すバクテリア(微生物)がほとんど活動できません。
枯れ葉が「腐らずに」積み重なる
秋になって枯れたミズゴケやサギスゲなどの植物が水中に沈んでも、微生物に分解されないため、植物の繊維がそのままの形で残ります。
1万年の蓄積が地層になる
年にわずか1ミリ〜数ミリずつ、未分解の植物の死骸がミルフィーユのように積み重なっていきます。お亀池ではこの堆積が晩氷期からずっと続いており、現在では底から離れて水面に浮かぶほど分厚い層に成長しました。
泥炭層は天然の計測器。
泥炭の中には、当時の植物の「花粉」が腐らずにそのまま閉じ込められています。お亀池の泥炭を深く掘り出して花粉の種類を調べることで、「数千年前はこの周辺はどんな気候で、どんな森が広がっていたか」が克明に判明しています。
緑の草原と湧水あふれるお亀池の景色は、単に美しいだけでなく、気の遠くなるような時間の積み重ねと、絶妙な地形のバランスの上に成り立っています。
“ 緑の絨毯 ”
今回、高原を周回する形で散策、ポイントごとに写真を撮っていき、広い範囲ではないのだが変化に飛んだ絶景を愉しむことができました。

ランチは「道の駅 伊勢本街道御杖」
「道の駅 伊勢本街道御杖(みつえ)」でランチタイム。
道の駅内に温泉施設「姫石の湯」があり、その中の食事処でランチ。
都会の混み合うランチタイムとは違い、お昼時なのにお客さんは数組ほどでガヤガヤと混み合っている感じではなく、ホッと一息つける癒しの空間である(田舎最高~)いろんな定食が用意されており、なにを食べようかと迷うのだが、「かき揚げ丼定食一丁❗️」と声を発しながら券売機にお金を投入する。
味もGood❗️厨房ではご婦人数名が一生懸命に料理をつくっており、「そら、おばちゃんの飯はうまい」と感じてしまう。
残念ながら、着替えを持ってきていなかったので温泉には入っていない(次回に期待)
まだまだ奈良県には「最高~❗️❗️❗️」って思わせる場所がいっぱいある。そんな奈良県を紹介していきたい(奈良県人でもないのだが笑)
では。
【出典】
・Google Earth
・「株式会社みつえ」公式サイト























